Chill MUSICA

Chill MUSICA / うた / 金木犀の夜に

金木犀の夜に

ラーメン屋ののれん くぐる風の匂い スープの湯気に 少しだけ秋が混じる へいてん間際のラジオから 古いラブソング 誰のこと思い出してるんだろう 俺は
子供の頃は 一日が永遠だった 帰り道も 夕焼けも すべてが どらまみたいだったのに
きんもくせいの夜に 立ち止まるたび 胸の奥で あの日の僕が笑う 夢はまだ 途中のままで でも 少しだけ前に進んでる気がした
券売機の光 まぶしくて目を伏せる 先輩の冗談に 笑えない夜もある ポケットの中で握りしめた 小さなメモ “焦らずにいこう”って書いた俺の字
この道を歩けば 香りが追いかけてくる 思い出したくもないことまで やさしく包みこんで
きんもくせいの夜に 息をひとつ 今日という日が 過ぎていく音を聴く 夢はまだ 遠く霞んで でも 確かにここに生きている
駅の明かり 滲む街角 誰かの笑い声が やけにあたたかい 季節がまた 巡っていく 散るたびに 香りは深くなる
きんもくせいの夜に 見上げた空 あの頃よりも 星は少ないけど いつかの僕が まだここにいる 香りの向こうで 未来を探してる
きんもくせいの夜に 立ち止まるたび 胸の奥で あの日の僕が笑う 夢はまだ 途中のままで でも 少しだけ前に進んでる気がした
散り際の花が 美しいのは 終わりを知って 咲いているから