Chill MUSICA

Chill MUSICA / うた / 夜の散歩

夜の散歩

リラックスしたテンポで靴紐を締める 夜の渋谷 喧騒を一枚、フィルムにする
昔あったあのビル、今は更地 時間ってやつは 人も景色も削るらしい
ラジオみたいな信号の点滅 この街は無口なまま、俺に語りかける
汗とネオンが交差する歩道 コンビニの光が今日も 誰かの逃げ道
蒸し暑い夜 風はエアコン頼り 室外機の呼吸が、思惑を吐くように
人の気配が服をすり抜けてく すれ違うだけで物語がある
俺も誰かの背景のエキストラ でも今はそれでいい、十分さ
渋谷川の上 知らない風が吹く 過去の自分と すれ違った気がする
アイスコーヒー片手に信号待ち ビルのガラスに映る俺が少し笑ってた
あの日、登ったあの坂の向こう もう店はないけど、記憶は残ってる
スクランブルを流れる人波 それぞれの物語が、誰にも届かない
この街は変わり続けてるくせに なぜか同じ匂いだけは残してく
誰かがタバコの煙を夜に置いた それがふわっと 俺の思考を追い越した
イヤフォンの奥で フロウが回る 誰にも届かないリリックが癒す
タクシーが水たまりを切る音 この景色もいつか 全部変わると思うと
もう少しだけ このままで歩いていたくなる 夜の散歩が 今日という日を包んでくれる